近年、ピラティスは姿勢改善や体幹強化に効果的なエクササイズとして注目を集めており、インストラクターを目指す人も増えています。フィットネス業界やリハビリ分野での需要が高まっていることから、資格を取得すれば副業やフリーランスとして活躍する道も広がっています。
 
ピラティスインストラクターになるには、資格の種類や学習方法、必要なスキルを正しく理解しておくことが大切です。また、「資格を取るだけで本当に仕事ができるのか?」「収入や将来性はどうなのか?」といった不安を感じる方も多いでしょう。
 
この記事では、基本となるピラティスインストラクターの仕事内容からおすすめの資格、インストラクターになるためのステップをわかりやすく解説します。これからピラティスインストラクターを目指す方はぜひ参考にしてください。

そもそもピラティスとは?

ピラティスは、ドイツ人のジョセフ・H・ピラティスによって考案されたエクササイズメソッドで、身体のコア(体幹)を鍛えながら柔軟性や姿勢を改善することを目的としています。
 
もともとは負傷した兵士のリハビリとして開発され、その後ダンサーやアスリートのコンディショニングとしても広まりました。現在では、フィットネスや健康維持の手段として、幅広い層に支持されています。
 
ピラティスの一番の特徴は呼吸とともに行うコントロールされた動きです。筋肉のバランスを整え、インナーマッスルを鍛えることで姿勢の改善やケガの予防にもつながります。
 
また、マットの上で行う「マットピラティス」と専用マシンを使用する「マシンピラティス」の2種類があり、それぞれ異なる効果をもたらします。

マットピラティスとマシンピラティスの違い

ピラティスには「マットピラティス」と「マシンピラティス」の2種類があり、それぞれ特徴と効果が異なります。
 
マットピラティスはヨガマットの上で自分の体重を使って行うエクササイズで、初心者でも始めやすいのが特徴です。基本的な動作を身につけながら、体幹を鍛えたり、柔軟性を向上させたりする効果が期待できます。一方で自分の体重が負荷となるため、ある程度の筋力やコントロール力が求められます。
 
マシンピラティスはリフォーマーやキャデラックといった専用マシンを使って行うピラティスで、スプリングの抵抗を利用することでより細かい動きや負荷の調整が可能です。初心者でも適切なサポートを受けながら効率的にトレーニングできる点がメリットです。リハビリ目的や特定の筋肉を集中的に鍛えたい場合には、マシンピラティスが適しています。

ヨガとの違い

ピラティスとヨガはどちらも身体を動かしながら心身を整えるエクササイズです。しかし、目的やアプローチに違いがあります。
 
ヨガはインド発祥の伝統的な修行法の一つで、呼吸や瞑想、ポーズを通じて心と身体の調和を図ります。一方、ピラティスはリハビリを目的として開発されたエクササイズであり、姿勢改善や体幹強化に重点を置いているのが特徴です。
 
動きの面では、ヨガが静止したポーズを維持することが多いのに対し、ピラティスは常に流れるように動き続けるのが一般的です。また、ヨガは柔軟性や精神的なリラックスを重視し、ピラティスは筋力や体幹の安定性を向上させることを目的としています。そのため、運動目的や好みによってどちらを選ぶかが異なります。

ピラティスインストラクターの仕事内容

ピラティスインストラクターはお客様に対してピラティスの指導を行い、正しい姿勢や動きをサポートする仕事です。
 
具体的には、レッスンのプログラムを作成し、お客様の目的に応じたエクササイズを提供します。例えば、姿勢改善を目的とする場合は、体幹強化を重視したメニューを組み、リハビリ目的であれば、無理のない範囲で負荷を調整しながら指導します。
 
指導スタイルには、マンツーマンで行うパーソナルレッスンと、複数人を対象にするグループレッスンがあり、それぞれ異なるスキルが必要です。パーソナルレッスンでは、一人ひとりの体の特徴や課題を見極めながら、細かい調整を行う力が求められます。
 
一方、グループレッスンでは、多くの人にわかりやすく説明しながら、全員が安全にエクササイズを行えるように指導することが大切です。

ピラティスインストラクターに必要な知識やスキル

続いて、ピラティスインストラクターに必要な知識やスキルを紹介します。

具体的には、
 

  • ●解剖学や生理学の知識
  • ●実技指導スキル
  • ●コミュニケーションスキル

 
以上の3つが必要です。以下で詳しく解説します。

解剖学や生理学の知識

ピラティスインストラクターとして指導を行う上で、解剖学や生理学の知識は欠かせません。
 
ピラティスは単なる運動ではなく、筋肉や関節の動き、骨格のバランスを意識しながら行うエクササイズのため、身体の仕組みを正しく理解していることが重要です。例えば、インナーマッスルとアウターマッスルの違いや、それぞれの働きを把握することで、お客様の目的に応じた適切な指導が可能になります。
 
また、生理学の知識も必要です。ピラティスは呼吸を意識しながら行うため、呼吸と筋肉の関係性を理解することが大切です。特に、横隔膜や肋骨の動きと姿勢の関係、血流の促進効果などを知っておくことで、より効果的な指導ができます。さらに、怪我の予防やリハビリ目的でピラティスを行う場合、関節の可動域や回復のメカニズムを理解しておくことが、安全で効果的なレッスンにつながります。

実技指導スキル

ピラティスインストラクターには、エクササイズを正しく伝える実技指導スキルが求められます。
 
お客様が無理なく動けるように、正しい姿勢やフォームを分かりやすく説明し、必要に応じて修正する力が必要です。特に、初心者の場合は身体の使い方に慣れていないことが多いため、細かいポイントを的確に伝えることが求められます。
 
さらに、お客様によって体の癖や可動域が異なるため、それぞれに合わせたカスタマイズができる柔軟な指導力も重要です。インストラクター自身がしっかりと動きを理解し、実際にデモンストレーションを行うことで、より効果的なレッスンが可能になります。

コミュニケーションスキル

ピラティスインストラクターは、お客様との円滑なコミュニケーションが求められる仕事です。レッスンでは、お客様が理解しやすい言葉で説明することが大切で、専門用語ばかりを使うのではなく、簡単な言葉で伝える工夫が求められます。また、一人ひとりの体の特徴や目的に合わせた声かけを行い、モチベーションを高めることも重要な役割の一つです。
 
特に、初めてピラティスを体験する方や運動が苦手な方は、不安を感じやすいため、安心して取り組めるような声かけが大切です。「この動きでどの筋肉が使われているか」「どのような効果が期待できるか」を具体的に伝えることで、お客様の理解が深まり、継続しやすくなります。
 
また、パーソナルレッスンとグループレッスンでは、コミュニケーションの方法が異なります。パーソナルレッスンでは、お客様の状態を細かく観察し、適切なフィードバックを行うスキルが必要です。一方、グループレッスンでは、全員に対して分かりやすく説明しながら、場の雰囲気を作る力も重要です。お客様との信頼関係を築くことで、より充実したレッスンにつながります。

未経験からピラティスインストラクターを目指すステップ

①ピラティスインストラクターの資格を選ぶ

未経験からピラティスインストラクターを目指す場合、まずは資格取得を目指すのが基本です。
 
ピラティスには、国際資格(STOTT PILATESやBASIなど)と国内資格(FTPやBESJなど)があります。国際資格は知名度が高く信頼性がありますが、英語での受講や試験が必要な場合があるため難易度が高めです。
 
一方、国内資格は日本語で学べるため初心者でも挑戦しやすいのが特徴です。

②スクールや養成講座で学ぶ

資格を取得するには、専門のスクールや養成講座で実技と理論を学ぶ必要があります。未経験の場合は、基礎から学べるコースを選ぶのがおすすめです。
 
ピラティスは解剖学の知識が重要なため、理論と実技を並行して学べるカリキュラムを選びましょう。また、マットピラティスとマシンピラティスでは学習内容が異なるため、将来的な働き方に合わせたコース選びが大切です。

③実技と指導練習を繰り返す

ピラティスインストラクターは、正しいフォームと適切な指導が求められます。養成講座では、実技練習と模擬レッスンを繰り返し行いながら指導スキルを磨くことが重要です。
 
また、ペアで姿勢をチェックし合う実習を通じて、修正方法や声掛けのコツを身につけましょう。

④資格取得後は実践経験を積む

資格取得後は、スタジオやジムでアシスタント経験を積むのがおすすめです。未経験からすぐにレッスンを担当するのは難しいため、まずはアシスタントや見習いとして現場経験を積むことでスキルアップにつながります。
 
また、個人レッスンやオンラインレッスンからスタートするのも良い方法です。

おすすめのピラティスインストラクター資格8選

前述の通り、ピラティスを学ぶにはピラティス資格を取得することが有効です。しかし、ピラティス資格を認定している団体は数多く存在し、団体ごとに学べる内容も異なります。
 
そこで本項では、おすすめのピラティス資格8選と資格ごとの概要について、以下で詳しく解説します。
おすすめの資格情報を以下の表にまとめました。
 

資格団体 取得できる資格の種類 取得できる資格の種類
費用目安
BASI Pilates ファンデーション資格、グラデュエイト資格、コンプリヘンシブ資格 ファンデーション資格が約3,900ドル、
グラデュエイト資格が約3,200ドル、
コンプリヘンシブ資格が約6,600ドル
PHI Pilates マット資格、マシン資格 マット資格が約25万円、
マシン資格が約17万円
FTP Pilates マット資格、マシン資格 約20万円前後
※認定アカデミーごとに異なる
STOTT Pilates マット資格、マシン資格 マット資格が約28万9,000円~、
マシン資格が約34万9,000円~
Peak Pilates マット資格、マシン資格、コンプリヘンシブコース マット資格が約30万円~、
コンプリヘンシブ資格が約100万円~
BESJ マット資格、マシン資格、コンプリヘンシブ資格 費用の目安はマット資格が約20万円、
マシン資格が約29万円、コンプリヘンシブ資格が約96万円
IBMA ピラティスインストラクター マットピラティス(3級・2級・1級) 3級が約20万円、2級が約24万円、1級が約13万円
JAPICA ピラティス指導者資格 マット資格、マシン資格 マット資格が22万円、マシン資格が71万5,000円

 

BASI Pilates

BASI(Body Arts and Science International)は、世界的に評価されているピラティス教育機関の一つで、PMAに加盟している団体です。伝統的なピラティスメソッドと最新の運動科学を組み合わせたカリキュラムを提供しており、現在では30カ国以上で資格取得者が活躍しています。
 
取得可能な資格は、ファンデーション資格・グラデュエイト資格・コンプリヘンシブ資格の3種類に分かれており、それぞれのレベルに応じたプログラムが用意されています。費用は、ファンデーション資格が約3,900ドル、グラデュエート資格が約3,200ドル、コンプリヘンシブ資格が約6,600ドルです。他の団体と比べるとやや高額ですが、国際的に認知度が高い資格としての魅力があります。
 
受講形式は通学のみで、対面での実技指導を重視したカリキュラムが特徴です。
 
参考:BASI Pilates「総合的な国際プログラム(コンプリヘンシブコース)」

PHI Pilates

PHI Pilatesは、姿勢の改善に重点を置いたカリキュラムを展開するPMA加盟ピラティス資格団体で、リハビリテーションや医療分野で活用されることが多い点が特徴です。特に、整形外科やスポーツ医学の専門知識とピラティスを組み合わせた指導法を学べるため、トレーナーやセラピスト、理学療法士からの支持を集めています。
 
取得できる資格はマット資格とマシン資格の2種類があり、費用の目安はマット資格が約25万円、マシン資格が約17万円です。マット資格は最短1ヶ月、マシン資格は最短2週間で取得可能なため、短期間での資格取得を希望する方にも適しています。
 
受講形式は基本的に通学型となっています。
 
参考:PHI PILATES Japan 公式ホームページ

FTP Pilates

FTP Pilatesは、イギリス発のピラティス教育団体で、PMA加盟団体です。「効率性と実践性の向上」をコンセプトにした指導法を提供しており、個々の身体の動きや目的に合わせた指導を重視した機能的なトレーニングを取り入れたカリキュラムが特徴です。
 
取得可能な資格にはマット資格とマシン資格があり、マット資格は最短9時間、マシン資格は最短18時間の講義を受けることで取得できます。短期間で集中的に学べるため、多忙な方でもスケジュールを調整しやすい点が魅力です。費用の目安は認定アカデミーによって異なりますが、おおよそ20万円前後から受講が可能です。
 
受講方法は基本的に通学型で、対面での実技指導を通じて正しいフォームや指導技術を習得できます。
 
参考:FTP PILATES 公式ホームページ

STOTT Pilates

STOTT Pilatesは、伝統的なピラティスに最新の運動科学を融合させたメソッドを提供するPMA加盟団体です。解剖学やリハビリの知識を重視しており、安全で効果的な指導法を学べる点が特徴です。特に、医学的な視点を取り入れた指導を行いたいインストラクターから高い評価を受けています。
 
取得可能な資格はマット資格とマシン資格で、学習期間はマット資格が講習40時間+課題指導55時間、マシン資格が講習50時間+課題指導75時間と、一定の実習時間が必要とされています。
 
費用の目安は、マット資格が約28万9,000円~、マシン資格が約34万9,000円~です。
 
受講スタイルは基本的に通学型で、対面での指導を通じて、エクササイズの正確な動作や指導技術を習得できます。
※国内におけるSTOTT Pilates認定インストラクター養成コースの所要時間・費用目安
 
参考:STOTT PILATES®(ストットピラティス)公式ホームページ

Peak Pilates

Peak Pilatesは、クラシカルピラティスの伝統を大切にしつつ、現代の運動理論を取り入れた教育プログラムを展開しているPMA加盟の資格認定団体です。インストラクターとしての実践力を養成することに重点を置いたカリキュラムが特徴で、段階的にスキルを向上させながら資格取得を目指せる仕組みになっています。
 
取得可能な資格にはマット資格とコンプリヘンシブ資格があり、コンプリヘンシブ資格コースでは、マットピラティスに加えて各種ピラティスマシンの使用方法を学ぶことができます。費用の目安は、マット資格が約30万円~、コンプリヘンシブ資格が約100万円~です。
 
受講形式は基本的に通学型で、実践的な指導を重視した学習プログラムが組まれています。クラシカルピラティスに興味を持つ人や、より高度な指導スキルを身につけたい人に向いている資格です。
 
※国内におけるPeak Pilates認定インストラクター養成コースの費用目安
 
参考:Peak Pilates 公式ホームページ

BESJ

BESJ(Body Element System Japan)は、リハビリやコンディショニングに特化したピラティス資格を認定する日本の団体で、主に理学療法士やアスレティックトレーナーからの支持を集めています。解剖学を重視した実践的なカリキュラムが特徴で、医療やスポーツの分野でピラティスを活用したい人に向いています。
 
取得可能な資格にはマット資格、マシン資格、コンプリヘンシブ資格があり、費用の目安はマット資格が約20万円、マシン資格が約29万円です。コンプリヘンシブ資格を取得するには、BESJ認定コースをすべて修了し、課題を提出することが求められます。コンプリヘンシブ資格を取得するための費用は、合計で約96万円です。
 
受講形式は通学型が基本で、実技を重視したカリキュラムのもと、指導が行われます。
 
参考:BESJ Japan 公式ホームページ

IBMA ピラティスインストラクター

IBMA(国際ボディメンテナンス協会)は、日常生活における美容や健康管理に役立つピラティスメソッドを指導する資格認定団体です。無理なく取り組めるエクササイズを中心に指導しており、一般の方から指導を目的とするインストラクターまで幅広い層に選ばれています。日常に取り入れやすい動作を重視しており、誰でも気軽に取り組める内容が特徴です。
 
取得可能な資格はマットピラティスの3級・2級・1級の3段階に分かれており、段階ごとに異なる内容が設定されています。費用は、3級から1級に向けて段階的に学習を進める仕組みで、費用の目安としてはマットピラティス3級が約20万円、2級が約24万円、1級が約32万円程度です。
 
講座の受講スタイルは通学型となっており、実技指導を中心に技術の習得を目指します。
 
参考:IBMA 公式ホームページ「ピラティスインストラクター資格取得コース」

JAPICA ピラティス指導者資格

JAPICAはピラティス指導者や医学博士、スポーツドクター、理学療法士、鍼灸師、柔道整復師、アスレティックトレーナー、メンタルトレーニング指導士、オリンピックメダリストなど、多岐にわたる専門家が関わっているピラティス資格団体です。各分野の知識を集約し、徹底したリサーチに基づいた指導法を提供しており、日本人の骨格に適したエクササイズを学べる点が特徴です。
 
取得できる資格はマット資格とマシン資格の2種類があり、資格取得までに必要な学習時間は、マット資格が合計71時間、マシン資格が合計105時間と設定されています。費用の目安は、マット資格が220,000円、マシン資格が715,000円となっています。
 
受講は通学形式が基本で、対面での実技指導を中心に学習を進めていきます。
 
参考:JAPICA 公式ホームページ「資格コースについて」

ピラティスインストラクターに関するよくある質問

最後に、ピラティスのインストラクターに関するよくある質問と回答を紹介します。

初心者・未経験でもピラティスの指導者になれる?

初心者や未経験でもピラティスインストラクターを目指すことは可能です。
 
ピラティスの指導には正しい動作の理解や解剖学的な知識が必要ですが、実践を重ねながら学ぶことで、未経験からでも十分にスキルを身につけられます。実際、多くのインストラクターは、最初は自分の健康維持やボディメイクのためにピラティスを始め、そこから学びを深めて指導の道へ進んでいます。
 
未経験から目指す場合、まずはピラティスの基本的な動作や呼吸法を身につけ、自分自身の身体の変化を体感することが重要です。そのうえで、レッスンを受講しながら動きのポイントを理解し、ピラティスの原則や理論を学ぶことで、指導者として必要な知識を習得できます。
 
また、実践の機会を増やすと知識と技術のバランスが取りやすくなります。経験がなくても、学びを続けながら指導の流れを理解し適切な伝え方を磨くことが大切です。試行錯誤を重ねることで、ピラティスインストラクターとしてのスキルが身についていきます。

どんな人がピラティスインストラクターに向いている?

ピラティスインストラクターに向いている人には、いくつかの共通する特徴があります。
 
まず、身体を動かすことが好きな人は指導者として楽しみながらピラティスを実践できるため継続しやすいです。
また、ピラティスは健康維持やリハビリ目的で行われることも多いため、人の健康や体の改善に関心がある人も向いているといえます。
 
次に、指導力やコミュニケーション能力がある人も適性が高いです。インストラクターはお客様の状態を的確に判断し、分かりやすく説明するスキルが求められます。難しい動作を分解して伝えたり、お客様の悩みを聞いて最適なエクササイズを提案したりする力が重要です。
 
さらに、学び続ける姿勢がある人もピラティスインストラクターに向いています。解剖学や運動生理学の知識を深めたり、新しい指導技術を取り入れたりすることで、より質の高いレッスンが提供できるようになります。指導者として成長し続けたいという意欲がある人にとって、ピラティスインストラクターはやりがいのある職業です。

ピラティスインストラクター資格を選ぶ際のポイントは?

ピラティスインストラクター資格を選ぶ際には、目的に合った資格を選ぶことが重要です。例えば、マットピラティスのみを指導したいのか、マシンピラティスも学びたいのかによって、適した資格が異なります。
 
また、将来的にスタジオやジムで働きたい場合は、PMA加盟団体の資格など業界で認知度の高い資格を取得することで就職が有利になります。
 
次に、費用を考慮することも大切です。ピラティスの資格取得には一般的に数十万円の費用がかかることが多く、資格の種類やスクールによって大きく異なります。特に、マシンピラティスまで学ぶ場合はマットピラティスのみの資格よりも費用が高額になりやすい傾向があります。
 
さらに、資格取得後のサポート体制も確認することが重要です。就職支援や指導実習の機会が充実しているスクールを選ぶと、資格取得後のキャリアに役立ちます。資格選びは、将来の働き方に直結するため、受講前にカリキュラムやサポート内容をしっかり比較検討することが大切です。

まとめ

ピラティスインストラクターになるには、資格の取得と実技・知識の習得が欠かせません。未経験からでも、目的に合ったスクールや資格を選べば、着実にプロとしての一歩を踏み出せます。また、インストラクターの働き方は多様で、スタジオ勤務やフリーランスなど、自分らしいキャリアを描けるのも魅力です。まずは「なりたい自分」を明確にし、必要なステップを一つずつ進めていきましょう。夢を現実にする第一歩は、情報を集めて行動することから始まります。

インストラクター向けコラム一覧へ戻る